創始者 新垣 清


 1954年、空手発祥の地である沖縄県の那覇市で、医学博士で外科病院を開業していた、新垣清榮・芳子夫婦の長男として生まれています。


 神原中学校に入学。当時、沖縄県においても稀な中学空手部創設に関与し、後に沖縄県立那覇高校へ進学 (第26期、1973年卒)します。


 その後、米国のグレースランド大学で学び、中途退学しています。


 1980年にユタ州ソルトレイクシティの近郊のマレー市において、国際沖縄空手道 無想会を創設。


 長じるにつれ、幼少の頃から学んだ沖縄空手の実践性に疑問を抱き、当時全盛であったフルコンタクト空手等の試合形式の空手に修行のおもむきを移し、フルコンタクト空手、ならびに硬式空手などの試合方式を導入し、自らの団体は国際的な大会を毎年2回、開催するまでに発展します。


 しかしその後、ナイファンチをはじめとする古伝の形の持つ身体思想の卓越さに気付き、その習得に全てを投げ打って没頭します。その間は、ナイファンチの形の極意を自得するまでの修行を、己に課していました。


 それと同時にインドのカルカッタ、カーリー・ガートにおいて、マザー・テレサ女史の「ミッショナリーズ・オブ・チャリティー」における死にいく人々を看取ることにより学んだ、社会への貢献をいかにして空手で為し得るかの自らの疑問への結論を得ます。


 修行が修了した暁に「沖縄武道空手の極意」シリーズ(福昌堂)を出版し、英語、スペイン語などに翻訳された本書は、世界的な評価を得ます。さらに2011年には、ライフワークの一つである「沖縄空手道の歴史」(原書房)を発刊しています。


 そして2013年には「沖縄空手道の真髄: 秘伝の奥義『平安の形』の検証」(原書房)が発刊となり、続いてDVDの「極める!ナイファンチ」(BABジャパン社)」、さらに「極める!ピンアン(DVDジャパン社)」が製作・発売されました。


 現在はナイファンチを始めとする沖縄空手の身体思想・操作を広めるために、本部道場での指導以外に本の執筆、DVD製作に加え、世界各地でセミナー、ならびにワーク・ショップを開催中です。