唯一絶対の「天地線」の箇所

 国際沖縄空手道・無想会の無想会空手チャンネルで 新しい動画がリリースされました。

新垣清/蹴りが倍強くなる!天地線の活用!!丹田を認識する


 この動画では、天地線の名詞と、その唯一絶対の箇所。

 さらには、この天地線はナニを、どう分けるのか、それはどう使うのか?

 っという機能の面についても詳細を語っています。


 私・新垣清は、拙著・「沖縄武道空手の極意」において、直立二本足歩行をする人類が、直立した場合の「正中線」の唯一絶対的な箇所を示し、その定義を行い。

 かつその機能を説明しました。


 すなわち、身体内において、二つの面が存在すると正中線を例にとれば、その間には 右でも、左でも無い場所 前でも、後ろでも無い場所が絶対に存在します。


 これは前の動画で説明した・・・、

新垣清/膝抜きは脱力では無い、身体操作を高める修行の仕方、ガマク掛けも同じという話/

 ガマクと膝の両方の箇所を理解し、かつその機能を理解すれば・・・。

 「ガマクを入れる」。

 「膝を抜く」。

 その、「両方をやる」っと、二つだけでは無く、三つの動作が可能になるのと同じことです。

 まぁ~、両方ともヤラナイっということも入れて、合計四つなのですが・・・(笑)。


 日本武道・武術、そして武術として伝承された沖縄空手には、心身を元とした科学があります。


 それは西洋文明の卓越した、科学的思考方法と、全くと言って良いほどに同じです。

 すなわち物事の森羅万象を捉え、それを理解し利用するために「相互否定」を行い、その後に自らの必要に合わせて「相互浸透」。あるいは、「相互相関」させるということです。


 「天地線」は、上記の「正中線」っと同じく、「上でも、下でも無い線」と、定義すれば良いのです。すなわち下肢(または下体)と、上体を分ける線です。


 でも厄介なことに、人間の身体を上下の半分に切った箇所には、この「天地線」は普通は存在しません。 

 すなわち180センチの人間の、90センチづつの場所には、「天地線」は通常は存在しないのです。

 なぜなら、上体(いわゆる、座高ね!)が極端に長い人間もいますし・・・。下肢である、足・脚(いわゆる、コンパスね!)が異様に長い人間も存在します。


 では、「天地線」の定義は、人間各々の体形によって違うのでしょうか? 

 そうではありません!


 この場合の、上でも下でも無い線とは、機能を分ける線であり、人間の身体内の大腿筋膜腸筋の始点・起点に当たる、左右の箇所を結んだ直線が、天地線となるのです。


 これは文字通り、地面と平行に奔る線であり、己の身体において天と地を分ける線でもあるのです。


 これが唯一絶対無比の「天地線」の箇所の定義であり、その役割・機能は動画で(出来る限り)詳しく、説明してあります。

国際沖縄空手道 無想会 International Okinawa Karate-do Muso-kai