「気」とプラシーボ効果
前回のブログで「腰を回す」、「腰を振る」、「身体を固める」、「肩を出す」。
さらに、「呼吸で操作する」、「静歩行主体で動く」、「骨盤を後傾させる」などなどの身体操作。
かつ、「猫足立ち」、「後屈立ち」、そして「サンチン立ち」など立ち方は、琉球王国時代の、武術として空手が伝承されていた時代には、有り得ない。っと、記しましたが・・・。
「気」の存在というものを、書き忘れました。
じつはこの「気」の概念というものは、武術として伝承された沖縄空手には存在しません。
ゼンゼン、ありません。まったく、ありません!
ってか、わたくしが修行中の昭和期の沖縄空手界でも皆無でした。当然、見たことも、さらに聞いたこともありません。ってか、話題に上ったことなでも無かったです。
「気」とは、非常に摩訶不思議な現象であり、その存在に関して賛否両論があります。
では、非常に単刀直入に自問自答してみます。
おまえ・新垣清は、気の存在を信じるか?
さらに、それは武術に使用できるのか?
最初の質問に関しては、わたくし不可知論の立場です。なぜかというとわたくし自身に時々、摩訶不思議なことが起こるからです。では、
武術・武道に使えるのか?
これは、簡単です。
ゼンゼン、使えません!
使える、使った。あるいは使われたっと思っている人々。かつそれを使用していると思われていつ方々は、科学(主に医学)でいう「プラシーボ効果」が出ているからだと思います。
いわゆる、「偽薬効果」と言われるものです。
ですから、武道・武術と称してで演じられる、人が触らずに倒れる。あるいは人が触れられる事無く吹っ飛ぶなどの現象で言われる、「気」なるものは・・・。
少なくともわたくし個人の意見としては、「偽薬」と、分類されるものと同様に、「偽業」。
あるいは、「偽技」であると記すことが可能であると、思っています。
さらに興味深いことは、このプラシーボ効果とはいうのは、効果が検証されている薬剤 に対して、約30パーセントであるとされています(条件で多種多様になりますが、そこはカット)。
すると「気の作用(偽業・偽技)」が掛かるのは、約30パーセントの人間であり、その後は他の人々が、同調圧力でかかってしまって、そこに阿鼻叫喚(?)、または歓喜の場が創られる! ということで、わたくし個人においては説明がついています。
しかし、これって武道・武術においては、もう偽以外のナニモノでもありません。
だって、自分に敵対する相手に、プラシーボ効果を期待すること自体が論外ですし・・・。それが、同調圧力をおこさせることを、期待する!
などというのでは、武道・武術のハナシどころでは無くなります。
あんた・・・。
「気」など信じて、戦いに臨むならば、命が幾つあっても足りませんって!
ただ、このプラシーボ効果が出た、または効いた人間においては、実際に起こっているのですから、ハナシは厄介になります。
ですから、「気」っというものが、好きな人間には、わたくしは個人的に、「それは、偽業・偽技ですよ!」などという、野暮なことは言わずに、そのままに好きなようにさせるのが、最善の道であるという主義です。
ただ、ここで明確にしますが・・・。
武術として伝承された沖縄空手には、「気」の存在を主張することも・・・。
さらに、それを使用することも皆無です。
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