ナイファンチ二段の「馬の蹄鉄」部

 今日の日曜日くらいは、空手から仕事から心身を離して、ユックリする心算でした。

 もうこの二週間は、空手と仕事詰めで、クタクタになりました。


 私の場合は、日本とアメリカの両方、日本語と英語の両方で空手の指導、修行、かつ道場の経営があります。

 さらに動画も拙ブログも、定期的に更新しなければなりません。

 そして、自分の修行のための時間も必要です。


 なんか、自分の身体も心(脳です)も、逃げ場が無いというか、休まる暇がありません(言い訳と、愚痴です)。すると、やはり効率が悪くなるのです。

 ですから、せめて週一で休みを取るっと思っていますが・・・。やはり、難しいものです。


 特にある形に対峙して稽古している時は、酒を飲んでもその動きが気になって、上手く酔えないのです。誠に、因果な性分です。


 ですから、「今日の日曜日は、ブログは休む!」 っと決めていたのです。その為に、昨日の土曜日は、夜までかかって昇級の証書作りなどをやって、ともかく日曜日を空けるとしていました。


 しかしナイファンチの完結で、やはりまだ気が立っているというか、興奮が残っているようです。

 ナイファンチの動きを全て解き。その法則(これスゴイです)を、完全に解き明かした満足感もありますが、

 それと下記の一つの事柄が、私の気持ちを\(^_^)/っという気持ちに、させてくれました。


 それは、先週の土曜日のYouTube 用の動画を作成していた時に、撮影が終わって総括と雑談に移った時に、制作者でディレクターでもある沖縄同好会の代表氏(ちなみにこの人物を、私は陰で、「鬼のH君」っと呼んでいます)が・・・。


 「シハン、最後にナイファンチ全伝のことですが・・・?」っと、質問がありました。

 びっくり仰天!しました。


 その質問の箇所が、なんと私の稽古の相方を務めてくれている、世界総本部道場のRS四段の指摘箇所と同じだったのです。

 RS四段は、この箇所を「馬の蹄鉄」の動きと呼称しています。

 進行方向のカタチが、Uの字を横にした、すなわち馬の蹄鉄のような動きを描くからです。


 修行者が、修行を重ねて、よくよく注意して仔細を調べてみれば、この部分、左右対称になっていません。微妙に違うのです。


 さらに・・・。

 この箇所においては、相手を形の中心(すなわち縦の演武線)に移動させるだけで、船から海上に投げる動作が皆無です。この部分の意味は、弊会の上級者には、体感として分るはずです!


 この両者とも、ナイファンチの他の部分には有り得ないことであり、そこがナイファンチ大(全伝)の、全解明を非常に困難にしていた部分なのです。


 その代表氏の疑問を、次の週にRS四段に伝えました。

「シハン、ようやく師範の夢である、武術としての空手の心身思想・操作を、チャンと理解してくれる、H君のような弟子が育ってきましたね!?」

 っという意味のことを、RS四段は、嬉しそうに「H君」っと、日本語でこの代表氏の名前を挙げて、称えました。


 ちなみに、前記したように私が陰で呼ぶ、彼の名称は「鬼のH君」なのですがね・・・。


 このH君は、以前日本人の弟子たちが修行と昇段審査を受けに、アメリカのユタ州にある世界総本部道場の来た時に、三名ともRS四段の家に滞在したので、非常に懇意になっているのです。


 実は、10年以上を相方を務めてくれる、RS四段の形の理解度(技術・歴史など)は、もうすでに日本人の空手家のそれを、完全に凌駕してしまっていて、私としては嬉しいのですが・・・。

 やはり日本人の空手家の奮起が欲しいというのが、私の忸怩たる思いもあったのです。

 正直に申し上げますが、それらの日本人空手家の誕生は、今のところ見回した限り、弊会の直弟子以外には無理です。


 でも・・・。

 ようやく、私の蒔いた種が芽を出しつつあるようです。

 あとは、全てを整理して、全てを伝授するだけです。


 チャンナン大・小は解明を終了し、すでにオンライン稽古会では伝授・解説も終えました。

 次は、私の半生を掛けたナイファンチ小・大の伝授を、下記のオンライン稽古会で直弟子限定で行います。

 ぜひ弊会に入会され、オンライン稽古会に参加してください。

国際沖縄空手道 無想会 International Okinawa Karate-do Muso-kai