蹴りの上達
今回の日本縦断セミナーは、お蔭様で、以前にも増して大成功でした。
弟子たちの技術的な面から言えば、その技術の根底を成す立ち方などの、再認識が為されたのが大きな収穫な一つでしょう。
この技術の思想と、「武術として伝承された沖縄空手の形」の思想を、理解したことが大きいです。今回の「パッサイ(八十一・戦)」っという形の伝授で、その思想が徹底したと思います。
単体の技術としては、蹴り技が飛躍的に伸びていました。
じつは、セミナー自体では今回も同様ですが・・・、突きや形の指導に時間を取られてしまい、蹴りの指導には時間が取れません。
ホントウはもう少し時間を取りたいのですが、限られた時間内でのセミナーなので、ショウガ無いのです。でも・・・、蹴りに関しては余り心配していませんでした。
なぜなら・・・? 世界総本部道場の弟子たちの指導でも同様に、突きの速さ、早さ、疾さを理解できれば、蹴り技のそれを合わせることを、個々人が自ずから目標にできるようになるからです。これは、形も同様です。
さらに言えば、ナイファンチの立ち方を完璧に目指す方向で修行しているならば、「蹴り技は前蹴り、横蹴り、後ろ蹴り、そして回し蹴りなども、すべてナイファンチ立ちの応用である」っと、理解できるからです。
そのために、今回の大阪と東京は蹴り技の指導はセミナーでは無しでしたが、昇級審査での蹴りの課題は、ほとんどクリアーしていました。
さらに沖縄セミナーでは、東京から参加したM氏の要望で「回し蹴り」を指導しましたが、10-15分ほどの指導で、完璧に近い回し蹴りを出していました。そしてM氏は、「嗚呼ー、これはナイファンチですね!」っという、的を得た感想を漏らしていました。
ナイファンチは、重力のある地球上で直立二本足歩行をする、人類の究極的な身体操作です。それを徹底的に理解し、自分のものとする修行を積めば、大体の動きは可能になります。
それを徐々に、弟子たちが理解して行っているのが、手に取るようにわかる今回のセミナーでした。
嬉しかったです!!
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