嗚呼っ…!ナゼこれほど見事な形を・・・?
国際沖縄空手道・無想会の主催します、「日本縦断セミナー’19、春・初夏期」においては、「ごじゅうしほ」の形の伝授が今回のメイン・テーマとなっています。
疑問には悉く解がある を参照ください。
度々本ブログでも記しているように・・・。「ごじゅうしほ」、「五十四歩」、「ウセーシ」、そして「スーシホ」などの様々な呼称が存在すること・・・。
その最初の動作でさえ、個人、諸流会派で立って始まる。座って始まる。などハチャメチャ・・・。
酔拳、あるいは酔羅漢の影響がある(そんな事は、ありません!)動きが、左右に出てくる。しかし、その意味がまるで不明。
さらに左右に一対で出てくる、その動作が、前を向いて一回だけ・・・。または、前を後ろを向いて、一回ずつ・・・。前を向いてと、横を向いて一回・・・。そして、前を向いて二回と・・・。
さらに、形に存在すべき「コンテクスト」どころか・・・。「正中線」、そして「演武線」の概念など、まるで存在しないのです。
武術的に必要不可欠な部分をすべて消却してしまい、意味無き動作をただ単に繰り返す・・・。残滓・残骸となり果ててしまった、形(カタチ)のみが存在するだけです。
一体・・・、ならば、「ナニを、この形から学べ!」っというのか???
いくら伝言ゲームの結果とは言え、「これでは、アンマリだ!」っと叫びたくなるほどの混乱を持ったまま、伝承されています(文責・すべて新垣清)。
すなわち沖縄空手の形とは、「ダーレも、ナンにも、分かっていなかったのだ」っという生きている証明みたいな形の代表が、この「ごじゅうしほ」だと思います。
ですから、それを完全解明することは、本当に至難の想いでした。
そして、「完全に解明したな!」っと思った次の瞬間に、「ナゼ? これほどまでに素晴らしい形を、こんな有様にしてしまったのか!?」っと、それこそ天を仰ぐほどの想いでした。
武術としての空手を必要としなくなって行った、近代沖縄社会・日本社会の中で、空手を存続させるために、体育・体操、スポーツ化しなければ為らない必然は、重々理解しています。
でもね・・・・。
東京セミナーで、この「ごじゅうしほ」の形を伝授された受講者の皆様は、この形を修行すればするほどに・・・。この形の素晴らしさを、認識されるはずです。
それほどまでに、素晴らしい形なのですよ。
それを、「ナゼ・・・?」。
っと、悔しさというか・・・。怒りっというか・・・。やるせなさっという想いでした。
そして、前回のブログでも記したように「これほどの形を失伝させては、『死んでも、死にきれない!』」っと想いでした。
しかし、東京セミナーで参加者に一応のカタチで伝授することが適い。いまは・・・、
自分の義務を果たすことが出来た、
満足感が沸いてきています。
受講された皆様に、心より感謝申し上げます。
ありがとうございます!
修行すればするほどに・・・。深みの増す、そしてその完璧さに驚愕される形です。あとは、皆様次第です。
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