ごじゅうしほ(五十四歩)の形の理解

 国際沖縄空手道・無想会の主催します、「日本縦断セミナー’19、春・初夏期」において東京、大阪、沖縄のすべての会場で、今回伝授したのが「ごじゅうしほ」の形です。

 この形は「五十四歩」、「ウーセイシ」、そして「スーシホ」などとも記述、呼称されている形です。

 この「ごじゅうしほ」の形は、記述や呼称に差異があるように、形の構成や動作も千差万別であり、もう「ナニが、ナンだか、分かりません????」っというのが、正直なところです。

 しかし、この形を完全に解明した! っと自分自身で納得し・・・。今回、日本の弟子たちに伝授することに関しては・・・。大言壮語するようですが、絶対的な自信というか、揺るがないモノがありました。

 すなわち意味不明、または流会派におては、失伝さえもしている部分の動作が、完全に解明でき、コンテキストに沿って、これ以外に無い!っという動作を復元できたことが、その理由の一つです。

 他の一つは・・・? 「武士・松村」こと松村宗昆の、武術としての空手の捉え方、あるいは考え方が、完全に理解できた! っと感じられたことです。

 松村宗昆には、自らの武術的修行の果てに得た心身思想があります。これは、日本武術(主に剣術)の心身思想が主なるものでしょう。さらに、自らの職務による必然的な条件が加味されます。

ゴジュウシホの凄さー空間の広がり

 これらの事柄をわたくしは、理解できるようになったと思っています。

 そのために、「松村では、この場面では絶対にこのような動きであるはずだ!」 っと読めるよになっていたということです。

先日のセミナー


 そしてそれが現存する。例え体育・体操化、あるいはスポーツ化された「ごじゅうしほ」の形(他の形も含む)の中にも、存在するのが確認できるのです。

形のエビデンス

 これに関しては、東広島同好会のI代表氏がブログでも記されています。

令和元年6月沖縄セミナー

 この「ごじゅうしほ」の形は、武術としての空手は体系的・機能的に中国武術を換骨奪胎し、かつ体系的・機能的、いわゆる心身思想を明確にして伝授されのだ! っというわたくし・新垣清と、弊会の主張が明確に伝われる形だと思っています。

 これほど見事な、徒手空拳の闘いにおける心身思想の塊は、世界広しと言えども、沖縄空手の形だけだと思っています。

 見事な形です!

 これほどまでに見事な形を、完全解明できた喜びと同時に、それを曲がりなりにも、一応のカタチで、日本の弟子たちに伝授できたことで、ホッ!、っとしています。

 

 あとは、弟子たちの精進次第です。

空手の形は止まらない