静において動を知り、動によりて静を得る!
今回の日本縦断セミナーで、三名の弟子たちの業・技が強く印象に残っています。
それは東広島同好会・代表のI氏、同じく中部地区の同好会・代表のK氏、さらに大阪同好会のH氏です。
まず、お仕事の都合で通常参加する大阪セミナーでは無く、沖縄セミナーに参加されたI氏。自らのブログで記しているように、体調不良にも関わらず、その正拳突きの業・技は「見事!」の一言に尽きました。
なぜ正拳突きの動作と記すのでは無く、業・技が「見事」であった!と記すのか? 動作、あるいは業、または技の(漢)字で十分ではないか?
との疑問も、沸くでしょう。
それはユックリ・ユックリと突きを出す際に、身体の他の部分が微塵も動かないほどに、抑制され制御されているからです。それと同時に、突きに最大の威力を出すための姿勢が、すでに出来ていなければなりません。
これは身体操作(の全て)の「業(わざ)」と、単体の「技(わざ)」が完璧に為されなければ、不可能です。
あとは、それを早く、速く、疾くやるだけなのです。
ここまで気づき、ここまで修行なされたI氏。「見事」の一言に、尽きました。
つぎは大阪セミナーに参加された、上記のK氏とH氏の組手です。この茶色に黒一線(弊会の一級の印です)の帯を締めるお二人が、まるで映画や芝居の殺陣を観るような組手を見せてくれました。当然、映画や芝居とはその迫力が格段に違います。
まず早さ、速さ、疾さが、段違いなのです。そして当然のごとく、技の正確さも・・・。それは、業が確立されてきた証拠です。ここまで理解し、修行で得れば、あとは、「落ちる!」だけですもの・・・。
静止状態に近いほどに、ユックリっと動いたI氏。猛烈なスピードで動いたK氏とH氏。
三者とも、「静において動を知り、動によりて静を得る」修行を、自らに課した結果なのでしょう。
奇しくも、上記の三名は西日本の弟子たちです。
しかし、ながら・・・。弊会は、従来は「西高東低」の傾向が見られましたが・・・。その差も、徐々に埋まっていくのが分かります。
これも世界総本部道場正指導員のBr.四段の指導と、それを盛り立て、サポートしてくれる、主に東日本の弟子たちの尽力であると、感謝しています。
さらに同好会代表として指導するK氏は、昇級審査で同好会の会員の二人を昇級させ、そのうちの一人を「飛び級」させるほどの指導力も見せています。
今回の、昇級審査で分かったことは、初心者から級を獲得する時のレベルが、著しく向上しているということです。
全国各地の同好会の存在によって、レベルの底上げが、為されているのでしょう。
有難いことだ! っと、皆様のご尽力に感謝いたします。
0コメント