ヘーゲル、何するものぞ!
本ブログで、7月17日の活字と動画 の題で始まったであろう・・・。
国際沖縄空手道・無想会の伝授する「武術として伝承された沖縄空手」と、「空手の形」の修行において、非常に重要な正確な情報を獲得方法を、一か月近く記してきました。
その情報・インフォメーションの取り込み方も、「systemization(体系化する)」こと・・・。そして、「categorization(分類化)」すること・・・。
さらには、「prioritization(物事の優先順位付けをする)」ことである。っと記しました。
それらの「相互否定」を用いて、情報を「自家薬籠中のモノ」とする・・・。世界総本部道場で指導している際に使う「personalization」・・・。
すなわち、一種の「カスタマイズ」するということです。
この段階の修行者は、形の修行の際に、動かす身体内部の筋肉の場所、骨の位置、それらが動く動作など、すべて解剖図のように明確に脳が認知していなければなりません。
その認知の仕方も、運動生理学などで使う、コンピューターのスクリーン上に描き出される、人体の動きそのものとなります。
徹底的に自分の身体内の動作を、第三者の目で外から眺めることが、出来るようになりますし、あるレベルから上の弟子ならば、そうでなければ困るのです。
私事になりますが・・・。
ここまで自らの情報を「カスタム化」できるようになると、沖縄空手の基本であり、究極である「ナイファンチ」の形の、自らの修行の参考になる、既存の流会派の形や個人の形は、もうどこにも見いだせ無くなります。勿論、他の形も同様です。
これは空手の動きだけでは無く、他の大部分の日本武道、東洋武術と呼ばれるモノも、同様です。当然、僅かながらの例外ありです。
さらに、形に存在するコンテキストに照らし合わせて、空手の形、あるいは型。東洋武術の套路などと呼ばれる、「動作の集合体」の、評価も出来るようになるのです。
その時に、非常に厳しい言い方をすれば・・・。
沖縄空手においては、明治維新で琉球王国が崩壊した150年ほど前から・・・。
そして東洋武術の一つの本家である、中国武術においては清朝軍(含・満人八旗、緑営、水師=海軍)が、事実上崩壊した後に、その軍事教練が世俗に流れた後では・・・。
「ダ~レも、ナンにも分かってなかったんだなぁ~」っという恐ろしく、かつ哀しい事実も、理解できるようになります(文責・新垣清)。
最初にこれに気づいたわたくしなどは、生きていくのがイヤになるほどの、絶望の淵に立たされました。
だって・・・。自分が生涯をかけたモノが、ヘーゲルの言う「アジア的停滞」の最たるモンだ。っと気づくことは、非常にツライものですもん。
でも、まぁ~、皆さまはわたくしが、何度もナンドも記しているし、語っているので・・・。
慣れっこになって、「ドウってこと、無いよ!」っと受け流すでしょうし、そうあって欲しいとも願っています。
絶望は、一人だけでタクサンなのです!
日本国内の弟子諸氏は、絶望などの無駄なことに時間を費やさず、その絶望の淵から「不死鳥のように蘇った」わたくしの意思をついで(アッ! ヒーロー感に酔ってる)・・。
「武術として伝承された沖縄空手の再興」に、精力を費やして欲しいと願っています。
だって、現存の形、型の元になる「武術として伝承された沖縄空手の動きと、その形」は、世界最高峰の心身思想・操作を持っていたのですから(これ、わたくしが保証しますし、証明もしています)・・・。
あとは、それをわれわれが自らの手で証明すれば良いだけの、ハナシなのです。
「ヘーゲル、何するものぞ!」っという、心意気なのです。
この稿、続きます。
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