すべての形は「満官語」、「北京官語」での発音なのだ!
清王朝における軍隊の指揮系統における言語は、当然のごとく満官語(まんかんわ)です。
これは満人八旗だろうが、漢人部隊の緑営であろうが同様です。
まあ、地域や民族によって聞く能力、発音の際のアクセントなどに雑多に変わって行ったはずですが・・・。基本、「満官語」、あるいは「北京官語 (ぺきんかんわ)」っと呼ばれる(通称:マンダリン)言語なのです。
ですから・・・。
沖縄空手の形は、すべて「満官語」、「北京官語」なのです。この辺りをハッキリ理解しておかなければ、頓珍漢なことが起こりますので、ご注意のほどを・・・。
まぁ~、満州人が建設した中国清王朝の国都である、北の北京で発音される言葉を、南の福建省の人間(軍人)が聞いて・・・・。
それを、彼らが自分で発音できる音で発し・・・。
それを、琉球王国時代の沖縄人が聞いて・・・。
それを、自らが発音できる音で発した。のが
である。
っとなると、もう絶望的な感触になりますが、「然に非ず!」。
表意記号の「漢字表記」さえ理解してしまえば・・・。「アラッ! 不思議」、「みんな解決しちゃった!」っとなるのです。
わたくしが、
ナゼここまで、漢字表記の解明にこだわって来たのか?
の理由が、これで明らかになったかと思います。
人間・・・、意味の解らないことを、ナン十年、ナン百年続けても・・・。ナン千回、ナン万回続けても・・・。それは、意味の無い行為にしか成りえません。
それは、ここ150年ほどの空手の歴史で証明されているはずです。
わたくしは、首里手・古流那覇手の15の体系立った形。その以前に存在した、最古の「公総官(クーシャンクー)」の形。中国水師(海軍)の、「内帆船・南方拳(ナイファンチ)」の形の計17の形。
それに泊地方に伝わった、いわゆる泊手の13の形の全ての漢字表記を解明した心算です(これも、近々発表します)。
すなわち、琉球王国時代の沖縄で修行されていた形とは、上記の
計30個の形
となります。
さらに、形の漢字表記の意味。それが、形の構造・機能などに及ぼす影響などもすべて解明しました。
すべて、論理的に、精密に体系化されたものです。あるいは、言語学的に意味あるものです。
形の名称が、ここまで理論的、論理的に構築されているならば・・・。
形の構造・機能・様式・応用なども、すべて堅固で精密な心身思想で、成り立っているはずである! との知的推察が生まれてこなければなりません。
そして、答えは「是!」なのです(ナンと、嬉しいことでしょう!)。
ただ、われわれ現代の空手家(まぁ~、われわれだけでは無く、明治以後の全ての空手家なのですが・・・)は、その形の意味するところを十分の一、いや事によっては百分の一も理解していなかったということなだけなのです。
ですから満官語で「シーサンブ」に近い言葉で発音されたであろう、「セイサン」、「セイシャン」、そして「半月」とも呼ばれる、「十三歩」の形も、当然のごとく「十三」の漢字に意味があり、かつ「歩」の漢字にも明確な意味があるのです。
さらには当然のごとくその「業」、「技」にも意味があり、武術として修行する価値があるのです。
形の中の「業」、「技」が、「伝言ゲーム」の作用で欠落したが故に、「鍛錬形」っという有りもしない存在意義を理由づけることなど、武術として伝承された沖縄空手には有り得ませんし、必要ありません。
11月のセミナーでは、それらの事柄を完全に解説します。
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