最後の形・クーシャンク(公総菅・観空)が解けた

 アメリカ山岳時間の2020年1月13日の月曜日の午前に、世界総本部正指導員のロバート・ストリングハム四段との個人稽古で、国際沖縄空手道・無想会の制定七形で最後に残っていた、「公総菅」、「公相君」、「クーシャンクー」、「コウソウクン」。

または、「観空(カンクウ)」とも呼ばれている形を、完全解明することができました。

 この「クーシャンクー(公総菅)」の形は、じつはズーッと前から、解明に取り組んでおり・・・。

 その日も、朝11時から午後の3時まで・・・・

 そとは寒く、雪も昨晩から降っており、月曜日だし・・・。5時から少年部のクラスが、押せ押せであるし・・・。さらに、今日は13日で、日和も悪そうだしと弱気になり。もうダンダンと、お腹は空くわ・・・。疲れるやら・・・で。

 途中から、「今日も、完全解明はダメか!?!」っという気配も、濃厚に漂い始めましたが・・・。

 午後1時を過ぎる辺りから・・・。

 外の雪が止み、ナンとお日様が輝き始め、屋根に積もっていた雪も、駐車していた車の雪も解け始め・・・。それに勇気を得たかのように、稽古を続きけていくことで・・・。徐々に、形の構成と機能が、解き明かすことができました。

 まさに、空を観て(これ、「観空」なり!)、お日様に感謝です!

 そして結果的に、前後の演武線と左右の演武線にも、すべてマッチすることが確認でしました(まずは、結果的にマッチしなければなりません。そうで無ければ、作為があるということですから・・・)。

 これで、ナイファンチ(初段・全伝、表記は南方拳、内帆船か?=清朝漢人部隊水師【海軍】の形)、十三歩(セイシャン=清朝漢人部隊軍事教練の15の形の3番目の形)。対になる形は無し。

 五十四歩(ごじゅうしほ=清朝軍漢人部隊軍事教練の15の形の9番目の形)。対になる形は無し。

 八十一戦(パッサイ=清朝軍漢人部隊軍事教練の15の形の12番目の形)。対になる形は、十八戦(セイパイ)。

 羅漢(ローハイ=照屋規箴・師と、松村宗昆・師が中国人から学んだとされる形と思われる)。首里・松村正統の祖堅方範・師の手にも存在するが、国際沖縄空手道・無想会は泊手の羅漢(ローハイ)の形を伝授する。前後・左右の演武線が、厳格に存在する首里の手と、それが厳格には存在しない泊の手との比較検証の為。

 もともとこの形は、少林拳羅漢拳の形の前半の一部です。本来は、糸洲系統のローハイ初段・二段・三段の方が原型に近く、糸洲師は泊の城間と呼ばれる人物から学んだ可能性が強いです(これなども、いつかチャンとしたカタチで発表する予定です)。

 江南(チャンナン=平安の形の元となった形=新垣清の創作形)

 公総菅(クーシャンクー=清朝満州八旗の形で、沖縄空手の最古の形)

 の都合七つ、いわゆる制定七形がすべて揃いました。

 あとは、参考形として泊の武士たちが、王という武官から伝授されたであろう、王師の形(王武官【ワンカン】、王師父【ワンシュー】、王套路【ワンドウ・ワンダワン】)の形。 

 それに糸洲安恒・師が、体育・体操化、スポーツ化した平安(ピンアン)初段、弐段、参段、四段、五段の形。これで武術としての形と、体育・体操化、スポーツ化した形との違いを学ぶ。

 この稿、続きます。