力はクシ(腰・後方)から!だけで良い。
国際沖縄空手道・無想会の世界総本部道場では、お蔭様で徐々にコロナ禍以前の通常(?)の状態に戻りつつあります。まだまだ、大変ですがね・・・。
児童部も学校の再開と同時期に、生徒が通常通りに稽古に通い始めています。まだマスクは、必須ですし、水も道場の給水機では無く、各自水筒持参ですが・・・。さらにマスク着用のために、休憩を頻繁に取っています。
成人部は、参加者がまだ少人数ですが・・・。コロナ禍の真っ最中以外は、道場を閉鎖して居なかったお蔭で、マンツーマンに近い練習が出来て、生徒の技術が飛躍的に向上するという、嬉しい誤算がありました。
それ以上に、わたくしの指導要綱に変化が生まれ・・・。
集団でのその場稽古では無く、まず最初に木刀での打ち込みと、サンドバックでの波での吹っ飛ばし、そしてナイファンチでの足上げなど・・・。
空手が武術であった武士の時代の修行方法は、このようなものであったのだろうなぁ~!? っとわたくし自体が思ってしまうほどの、シンプルで直截的な方法で指導しています。
まぁ~、これは少人数だから出来る方法でもあるのですが・・・。
その時に気づいたこと、あるいは再認識したことは「力はクシ(腰・後方)から!」っということのみで、木刀(剣)を握る際の、谷合わせだの・・・。手の内だの・・・。などは二次的、あるいは副次的なものでしか無いということです。
他に、動画を観て、今の時代は当然ですが・・・。
動画を撮れる時代まで遡っての沖縄の空手家の中には、形の本来の意味や、動作の意味をダ~レも分かっていなかったんだなぁ~という、哀しい事実の再確認でした。
これは「本部の猿」こと本部朝基や、「日本空手道の父」である船越義珍でさえ、形の意味や動作の意味をまるで理解していなかったのですから、当然と言えば当然なのですが・・・(文責・新垣清)。
ただ、古武道の中で非常に少数ながら、武術としての心身操作を行ったいる人間が存在していたのは、僅かな救いでした。
さらに松濤館系統で行われる、「後屈立ち」と呼ばれる立ち方の本来の意味と、その由来が解けたのは、呆気ないというか、虚脱感さえ呼び込むものでしたが・・・。解けたことは、喜ばしいことだと思っています。
自動力と他動力、そして力はクシから・・・。
それだけ・・・。それだけです!
そして、それを明確にして、その習得方法さえも存在していた(過去形です=いま再興中)、武術として伝承された沖縄空手は、世界最高峰の心身文化です。
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