「後屈立ち」と「猫足立ち」
武術として伝承された沖縄空手には、現代の体育・体操化した空手、競技空手、スポーツ空手、レクレーション空手、そしてエンターテインメント空手に頻繁に登場する動作(立ち方)である、「後屈立ち」、そして「猫足立ち」はありません。
これは「本部の猿」こと、本部朝基も、あれらは「浮足立ち」っと言って、存在しなかった。または、嫌悪されたという意味のことを述べています。
武術として専門的なことを述べますが、じつは「後屈立ち」、そして「猫足立ち」には、共通の暗喩(メタファー)があるのです。
それは、「膝蹴り」の技であるということです。
その暗喩の存在は、「クーシャンクー(公総管)」、いわゆる「観空」と呼ばれる最初の動きに顕著に表れいますし、「パッサイ(八十一戦)」の最後の動作も同様です。
ただ、特に「観空」、あるいは「糸洲系統のクーシャンクー(公相君とも・・・)」は、自分の相手、すなわち、敵が何処にいるのか?
っという・・・、
武術としての動作には必須なことが、まるで欠落してしまって、それが「後屈立ち」の誕生に繋がって行ってしまったのです。
上記の体育・体操のための形なら、それはそれで、大いに結構ですが・・・。
武術として空手の形を、修行しようとした場合には、致命的な間違いっというか、まるでトンチンカンなことになってしまいますので、会員諸氏(直弟子)は肝に銘じておいてください。
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