「波」と「トルク」
今回の国際沖縄空手道無想会主催の、ネット上での直弟子稽古会では、非常に良い質問が多く出ました(ナンか、上から目線のような記述でイヤなのですが、私一応彼らの師匠なので、ゴメン!)。
その中でも「トルク」と、「波」を説明した時に、世界総本部道場の正指導員で、いま日本での指導を任されているD四段から、「これは本部道場で学んだ方法、そして説明を受けた操作との兼ね合いではどうなるのか?」っとあり・・・。
さらに「この両方を使うということは、こう言うことであると、解釈して良いのか?」っとの、D四段の解釈も入りました。
すなわち「重さ」と、「速さ」という、マッタク別々と言うか、相反するものを、どのようにして、同時に得ることが可能なのか?
っという打撃系統の心身思想・操作においては、必須で在りながら、誰も解明しきれなかった部分に触れる、非常に良い質問なのです。
答は、「相互否定」っと「相互相関」・「相互浸透」っという科学的アプローチによる「チンクチ(沈根気の漢字か?)=トルク」の完全解明です。
この部分が前のブログでも記したように、「沖縄武道空手の極意」の執筆の際に、私自身が、完全に解明し説明出来なかったが故に、南風先生のブログでも、「いつも、『沖縄武道空手の極意』を読み返すと、ここで引っかかります。
我々国際沖縄空手道無想会は、首里手系ですが、「チンクチ」を掛けながら突きます。
我々が教わっている「突き」は、新垣師範の研究成果の集大成なわけですが、それって、「那覇手の突き」と「首里手の突き」のミックスに他ならないのでは。
無想会の同士達も、私と同じ様に、ここで引っかかっている気がするのすが。」っと、指摘された部分です。
今回は、この部分を徹底的に解説しましたし、伝授しました。
ネット上での、直弟子たちの反応は・・・?
上記のD四段の質問からうかがえるように、上級者は完全に理解してくれたようです。
私・新垣清は、脇の下・肩甲骨から、尾てい骨に渡る広背筋の役割、それに加え、肩から指の先まで奔る「チンクチ」、すなわち「トルク」の役割を、完全に解き明かした心算です。
重力のある地球上を、四つ足で移動していたモノが、二本足直立歩行をするまで進化を遂げた我が人類が、如何にその四つ足歩行を、二本足歩行へ移行させ、それを腕と脚という別々の動きをするものまでに、進化(文字通り進化です)させたのかを、完全に説明できるまでには、修行を果したと愚考しています。
なお、余談ですが「トルク」の役割を完全に誤解したのが、体育・体操。あるいはスポーツ、そして中国本土で民間伝承の際に動物の動きを真似たり、呼吸法や硬気功などの影響で生まれてきた、身体を固めるという操作です。
そのような身体を固める。あるいは呼吸法を用いた怒責作用は、日本武道、そして武術として伝承された沖縄空手は皆無です。
さらにトルク、いわゆるチンクチは、下肢には掛けません。
っていうか、掛けてはなりません!
なぜか?
それもオンライン稽古では、直弟子たちに詳しく説明した心算です。
次のブログでは、参加者から出た、もう一つの質問というか、感想を述べていきます。
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