東洋心身文化の最大の欠点
武士・松村こと、松村宗昆が、唐手・佐久川が移入したであろう、中国清王朝の軍隊における漢人部隊(緑営八旗)の軍事教練である15の形のうちの三、四つほど・・・。
さらにそれ以前に沖縄に伝承されて、首里の武士たちが習得していた、二つの形を、自らが学んだ日本剣術(示現流でしょう)の心身思想・操作で、完全に沖縄化・琉球化に成功させました。
なお、現在の空手の一部で、呼吸によって身体を操作する、怒責作用。
それと同時に、身体を固める方法。
さらに、膝を内側にして歩行する、いわゆるサンチン歩行。
そして円を描く、腕の動き。
サンチンの歩行と同じ静歩行である、猫足立ち。
近代の空手で登場してくる、後屈立ち。
骨盤を後傾させる、立ち方。
等々は、武術として伝承された沖縄空手には、皆無です。
ってか・・・。
上記の身体操作が観られるのは、世界中でも非常に稀で、一部の中国南派拳のみだとしても過言ではありません。 あとは、近代に入っての沖縄、日本本土での誤解・曲解です。
アッツ!
気などの、魔訶不思議なモノのコンセプトも、存在しません。
なぜか?
使えないからです!
ですから、武術として伝承された沖縄空手には、上に列記した身体操作は無いのです。
さらに、受け技は、ありません。
これも、使えないからです。
っと言っても、当然の如く、相手の攻撃を身体で受けたりしません。そんなことしたら、命が幾つあってもたりませんって! 当然、相手の攻撃は避けます。躱します。
どのようにして?
それは・・・。形にその身体操作があります。
でもこれは、武術として伝承された沖縄空手の形だけにです。
なぜそれらが、ゼンゼン・コンガラッガって、滅茶苦茶になって、支離滅裂なカタチで、伝承され続けたのか?
これはナニも、近代・現代の沖縄空手や日本本土の空手だけでは無く、中国拳法でも全く同じ現象が起きています(文責・新垣清)。
これこそが、あのヘーゲルの言う、「アジア的停滞」というものなのでしょう!?
なぜ起きたのか?
なぜ起きるのか? 私、再三(以上)記していますが・・・。
伝承の際の、検証が行われない!
からです。
さらに、その検証の方法論が無い!
からです。方法論が、確立されていないのです。
現代の空手家で、空手流会派でそれを行っているは、私・新垣清と、国際沖縄空手道無想会だけなのだというのが、哀しい事実なのです。
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