極真会館の「手刀中段受け」と、パッサイの形
エーっと、国際沖縄空手道無想会の直弟子諸氏ならば、もう稽古会、セミナー等で、武術として伝承された沖縄空手の心身思想・操作は、理解しているはずです(弊会の上級者ならば、当然ですねっ。と、キッパリ!)。
では、まぁ~直弟子諸氏には、チャンとセミナーや稽古会で説明していますので、存在はしないでしょうが・・・。
本ブログの読者諸氏の中には、「おまえ・新垣清はナイファンチの形の修行によって、心身操作を自分のモノとして、『神速』なるものを己のモノにしたと言うが・・・」。
「それは、お前の想い過ごし、あるいは、自己満足なのでは無いか?」。
とのお想いが、沸いてくるかもしれません。当然です!
そして・・・。
おまえの、新垣清・著「沖縄武道空手の極意」の四冊を読めば・・・。どうやら、少しはマトモなことを記してはいるようなので(?)、ここではナイファンチに関しては不問にしよう。
しかし、他の身体操作、すなわち極真空手における、「猫足立ち」や「後屈立ち」の際における、いわゆる「手刀中段受け」等を、空手の形には「受け技は無い!」っとして・・・。
あれは、モトモトの武術としての沖縄空手の形においては・・・。
相手の首を両手で極めて、その後に、身体の操作で、相手の首を折っているのだ!
あるいは、折りながら、投げているのだ!
っとしているが、その根拠となる。あるいはエビデンスとなる動作や、その説明が存在するのか?
っという、素朴な疑問が沸いてくるかと思います。
まぁ~、これは妥当な疑問ですが・・・。
文献に頼ることが不可能に近い、身体文化の歴史においては、証明する。あるいはエビデンスを提示することは、非常に困難で、厄介な問題なんですよね!
でも・・・。
動画で、あるんですよ。
それも、これらの動画の見て、私が上記の持論を展開したのでは無く・・・。
私が、持論を展開したズーッと後に、YouTube等に昔の動画がアップされて、確認したものであり、その為に自説に対する絶対的な自信になりました。
まぁ~、それと同時に・・・。
再び、「ダ~レも、ナ~ンにも、分って無かったんだ」と溜息をつき・・・。
これでは、猫に小判! 宝の持ち腐れ!だと一時は憤慨もしたのですが・・・。
以下、動画で説明します。
下の動画は、Jeff White氏の「パッサイ(八十一戦)の形」です。
White氏は、中摩曠(はるか)・師の直弟子です。
この中摩・師は、あの喜屋武朝徳の直弟子であった、奥平文英・師の筆頭弟子でした。
すなわち喜屋武朝徳→奥平文英→中摩曠→Jeff Whiteの流れにある、パッサイです。
ちなみに、他に中摩・師の弟子としては、澤井健一・師の創設した太気拳で有名な、岩間統正氏が存在します。
詳細を、少し説明しましょう。
動画開始、02:30・・。この辺りの説明を、ご覧ください。当然英語をしゃべっていますが、動作でも説明していますので、明確に理解できます。
頭を下にした相手の首に、喉輪を入れる。
それと同時に、反対側の手で相手の頭を持ち・・・。
そのまま、捻り折る動作に移行している。この捻りの際の腕の動作が、回しって受けると誤解・曲解されたのでしょう。
このように、ホントウに説明付きで演武しているが、お判りになると思います。
これ・・・。正直言って、おやりになっている。そして動作を説明しているご本人が、何の為に、この動作をやっているのか!? っは、ホントウは分かっていないはずなのですが、そこまで問うのは酷です。
この時代に、このような動作がまだ残っていたのだという事実だけで、われわれは感謝しなければ為らないのですから・・・。
武術として伝承された沖縄空手の転身の大部分は業のみでは無く、そのまま相手に対する必殺(文字通り!)の技になるのです。
極真会館系統、またはそれに連なる、フルコンタクト空手と呼ばれる系列の空手を、練習している方々には、「手刀中段受け」なる業・技の、本来の身体操作が理解できるはずです。
動画開始、05:20・・・。
次に弊会の直弟子には、前を向いて、連続して左右の膝蹴りが繰り出される様子が、ビッビッドに見とれるはずです。
これらは、現在の体育・体操化、あるいは競技のためにスポーツ化した空手の形では、「猫足立ち」の立ち方や、ただ単に意味無く片足を浮かすっという、「訳のワカラン!」動作に替えられた動作です。
実は、モット、もっと、あるのですが・・・。煩雑になるので、省略です。
でも、これらの動きの真の意味を、直弟子諸氏は承知して居なければ、ダメですよね!?っと、少し厳しく言ってみる。
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