無想会空手は「松村の手」

 我々の団体である、国際沖縄空手道・無想会とは何か?

 それは武術として伝承された沖縄空手の再興を、謳い、目指す団体です。


 では、武術としての空手とは何か?

 端的に言ってしまえば・・・。

 武士・松村こと、松村宗昆が学び、指導した武術です。

 すなわち、無想会空手とは、松村の手なのです。


 唐手・佐久川が1804年前後に移入したであろう、中国清朝の軍事教練における徒手格闘術は、その後、沖縄・琉球の心身文化の影響を受けて、沖縄化されました。

 それが一、ニ、あるいは三世代ほど続いたのでしょう。


 そららの形を、「屋比久(やびく)の主」という人物から学んだ、松村宗昆は、自らが習得した大和(日本本土)の武術である、日本剣術(主に示現流でしょう)の、心身思想・操作で解体し、再構築しました。


 その解体・再構築の主になるものは、まず第一には「重力」の存在への認知であり、それに伴う「自由落下」の・・・。

 それこそ、自由自在の活用です。


 そして、明確な「正中線」と「演武線」の概念の存在です。


 それと一撃必殺の思想であり、形は非常に短くなり、かつ前方への主の動きであり、かつ非常に直截的です。

 すなわち、簡にして明なのです。


 そして、士は、『神速』を尊ぶっとの一言で言い表されるように・・・。

 一秒の七十五分の一とされる「刹那(せつな)」の間を、その動作の基準としているのです。


 ここまで、私・新垣清は、武術としての沖縄空手の心身思想・操作を理解し、自得・伝承していますが・・・。

 では、次は何なのか?

国際沖縄空手道 無想会 International Okinawa Karate-do Muso-kai