ナイファンチ三段の逆向きが欲しい

 現在、行われているナイファンチ・鉄騎の三段は、右側進行です。

 初段では、泊のナイファンチ初段、そして島袋龍夫・師の一心流のナイファンチ初段は、始動が左側へ進むことになっています。


 この二つは、国際沖縄空手道・無想会のナイファンチ・全伝、またはナイファンチ・大と称している形の、初動進行と同じです。


 二段は、もう全流会派としても良いほどに、私が知る限り・・・。

 かつ知的推察による結論と同様に・・・、形の最初から右側へ進みます。

 これは必然であり、そのために、糸洲安恒・師が分割して二段として教授する時も、変える必要が無かったのです。


 問題は、三段なのです。

 全ての流会派の三段が、右側へと進んで行きます。

 でも私・新垣清は、そして弊会は・・・。

 モトモトはナイファンチは一つの形であり、それを近代化にあわせて、主に糸洲安恒・師が、初段、二段、そして三段に三分割したのだ・・・。


 武術としての沖縄空手の心身思想と操作を修行して、武術的思考方法を己のものとした人間には、その三つに分割されたナイファンチを、元の一つの形に修復できるはずだ。


 それはナイファンチの全伝、またはナイファンチの大としても良いものであり、極めて原型である中国清朝の漢人部隊の海軍(水師)の、軍事教練の姿に近いものである!

 として、私はこのブログで筆を進めてきました。


 ところが・・・。

 泊や一心流の、初動が左進行のナイファンチ・初段⇒ナイファンチ・二段としては、綺麗に、完全に繋がります。


 しかし、肝心の三段では現存している各流会派の、初動が右側へ行くナイファンチ三段では、形の流れが逆向きとなってしまいます。

 すなわち、ナイファンチ初段⇒ナイファンチ二段⇐ナイファンチ三段と、衝突してしまい、形が繋がるどころのハナシでは無くなります。


 私の主張するナイファンチの全伝においては、ナイファンチ三段は、左側に初動を行わなければなりません。

 でも、そのような私・新垣清の望むような、ナイファンチ三段は、存在しないようなのです。


 ですから、ここに新垣理論は、破綻をきたしました。

 と、なります。ここまでは、「ナイファンチ三段が、繋がらないよ!」 でも記した展開です。


 しかし・・・。しかし、ですよ・・・。私のような、哀れな人間を、神は見捨てません。

 じつは、左側に向かって進行するナイファンチ三段が、在るんですよ! 

 存在するんですよ!


 それも、沖縄の流会派にです。

 さらに、それは私としては、灯台下暗しっとしても良い流会派です。


 下記の動画を、ご覧ください。

 これが、松村正統少林流の祖堅方範・師が伝えた、ナイファンチの三段です。

Okinawan Shorinryu Matsumura Seito Karate-Do Naihanchii San - YouTube

 読者の皆さまは、他の流会派の三段との違いが、観て取れますか?


 この、ナイファンチ三段・・・。

 他の流会派の初動から右側へと進んで行く、それと比べると、進行方向が、逆なのです。

 左側へと、進んで行くのです。


 すなわち、私が修行の果てに辿り着いて結論である、ナイファンチの初段、ニ段、そして三段は、もともとは一つの形である!


っと言う結論に行き付くために必要な、初動で左側進行のナイファンチ三段の形が、現存し、伝承されていたのです。

\(^_^)/


 これで、ナイファンチ初段(泊、一心流伝)⇒二段(全ての流会派)⇒三段(祖堅方範伝)っと、一つの自然な流れとしてナイファンチが繋がります。

 \(^_^)/

 嬉しいですねぇ~。もう\(^_^)/の、ニ連発です。


 でも・・・、事はそう簡単には行かないのです。

国際沖縄空手道 無想会 International Okinawa Karate-do Muso-kai