会心の形!

 今日の米国山岳時間の木橋日と、明日の金曜日は国際沖縄空手道・無想会の世界総本部道場での少年部、そして成人部の昇級審査です。

 例年年末の審査は、年に一度の昇段審査がありますが、今年は残念なことに黒帯の審査を受ける人間は出てきませんでした。

 しかし、一人一年前に入門して、三級の茶色帯の審査を受ける若い弟子がいます。

 この一年、道場の開く週五回、常勤で、かつその合間にウェイト・トレーニングのトレーナについて、身体も作ってきた人間です。

 一応、道場に毎日来て三年で黒帯を取れるシステム! っというのが目標ですが、これでは二年に変更しなければならなくなってしまいます。

 でも、ここまでやり込むと、当然のことながら身体はボロボロの状態で、今回の審査も受けるか? どうか? 本人は、二週間ほど悩んでんいたと言います。

 まあ、初段を受ける前の二級と一級の審査には組手が無いので、いまのままでいけば・・・・、来年に入れば少しは心身のダメージが回復でき、来年度末の初段の審査を受けることがでしょう。そのために、システムを組んでありますので・・・。

 

 わたくし自身の方は、いま肉体の完全休養です。

 日本セミナーから帰国してパンパンに張っていた筋肉が、しばらくして通常の美しい(?=笑うなよ!)状態に戻ります。でも、これってまだダメなんですよ。完全に身体の疲労を取らなければ、必ず故障します。これは、過去の経験で立証済みです。

 最終的には筋肉を完全に弛緩させて、ビヨンッ・ビヨンッの状態にまで持っていって、それから徐々に練習を再開するというのが理想なのです。

 その間は、走り込みやウェート・トレーニングを控えて、パワー・ヨガと称して、週に三回ほどサウナで1-1時間半ほど出たり入ったを繰り返しての、全身整体を行います。空手も、道場で大声をあげるのみ!

 ただ昨日、少年部の指導で審査を受ける生徒がいたので・・・、指導のために「ローハイ」と「平安」の形を一緒に演じました。

 それが・・・、会心の出来でした。

 傍で一緒に付いて形を演じていた生徒が、一瞬動きを止めて、わたくしの動きを見てしまうほど・・・。

 そして形を終えて後ろを振り向くと、待合室で見学していた父兄たちが、全員立ち上がって観ていたほどの出来でした。その後に、小さなザワメキさえもが起こりました。

 自分でも「ホーッ! 案外、まだまだ行けるんだ!」っという、大いなる錯覚を覚えるほどの出来でした。

 自分は全速・全力で動いているのに・・・、形の中で時間が止まっており、周りがすべてスローモーションのようにはっきりっと見える、あの感覚です。

 下手をすると、自分が形を使っているのを、自分で観える! っとさえも思ってしまう、あの感覚です。

 前記のように、いまは練習らしい練習をしておらず、そのために余分な力が抜けていたのでしょう。さらにサウナでの柔軟で、身体がスムーズに動いてくれたのだと思います。ただ今の状態の身体には、形の中での蹴りが速すぎたのでしょう(平安四段ね!)、その晩に、ハムストリングスの様子が少し怪しくなりましたが・・・。

 「煽てれば、豚も木に上る!」っと言いますが(?)・・・。わたくしも少し自分で自分を煽てつつ、来年からの本格的な練習に備えようと思っています。

注・来年5月、6月開催予定の、「日本縦断セミナー」の公式HPが開設されました。

国際沖縄空手道 無想会 International Okinawa Karate-do Muso-kai