「サイファー(九法)の形」の相対となる形
ブログで、唐手・佐久川が移入した、福建省の琉球館を護衛する、いわゆる把門・把門官(アーナン、アーナンクー・アーナンコー)の所属する、清朝漢人部隊・「緑営」の軍事教練の15の形に関して記しています。
前回はこの15の形の漢字表記には、「戦」、「法」、そして「歩」の三種類の漢字表記の何れかが、その語尾に付くと記しました。
そしてその漢字の語尾の付き方にもすべて法則があり、13、24、54、そして
108の四つは相対となる形が存在しないが故に、形の漢字表記の最後には「歩」の漢字が付くと記しました。
「十三歩」、「二十四歩」、「五十四歩」、そして「壱百零八歩」の四つの形のことです。
次に9X1=9と9X11=99の、9と99の数には、「法」の漢字が最後に付きます。これは、9+99=108っとピッタリコンの数となるからです。
上記の15の形に当てはめると、「九法(シーファー=サイファ)」っと、「九龍法(クルルンファ―)」の二つの相対となる形です。
この際の九龍とは、九十九の意味です。ですから、九龍法とは九十九法との意味になります。
これで「歩」っと「法」の二種類の漢字が語尾に付く形は、6つとなりました。
それぞれ、「歩」の漢字が付く形が四つ。「法」の漢字が付くのが、二つということです。
でっ! 残りは?
残りの形は、すべて「戦」の漢字が語尾に付きます。
順に「十八戦(セイパイチン)」、「二十七戦(二セイチチン)=雲手)」、「三十六戦(サンセール―チン)」、「四十五戦(セイウンチン)」、「六十三戦(ルーシャサンチン)」、「七十二戦(シソウチン)」、「八十一戦(パーサイチン)」、そして最後に「九十戦(ソーチン)」です。
そして十八戦と九十戦、二十七戦と八十一戦、三十六戦と七十二戦、そして四十五戦と六十三戦・・・。全て、合計が108の数となる相対の形となっているのです。
でっ! サンチン(三戦)の形は・・・?
じつはこの形のことを記すには、本一冊分くらいの分量になるので割愛です。
驚くべきことに、沖縄空手にはこの15の形の全てが伝承されているのですよ。
それも、もっと驚くべきことに、唐手・佐久川が1804年前後に移入したものが、そのまま残っているのです。
それも・・・、もっと・もっと驚くべきことに・・・。
その後に「武士・松村」こと松村宗昆、「猫・新垣」こと新垣世璋が新たに移入した形もそのまま、佐久川が移入させたものと両立して、伝承されているのです。
この事柄に関しては・・・、
歴史における、奇跡的な出来事だ!
っとしても、良いかと思います。
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