お知らせ

 この5月そして6月に開催されます、国際沖縄空手道・無想会の「日本縦断セミナー’19、春・初夏期」東京・大阪・沖縄におきましては、

 本セミナーの二日目には、「武士・松村」こと、松村宗昆が中国清朝軍漢人部隊の15の軍事教練の一つ、9番目の形にあたる「ごじゅうしほ(五十四歩)」を伝授する予定です。

 この形は、下記の動画の1804年前後に「唐手・佐久川」が移入した、「ウーセイシ(五十四)」の形とは、原型は同じ可能性がありますが・・・。沖縄においての伝承で、異なる様式になったものと思われますので、混乱の無いようにお願いします。

1 Gojushiho Ich Odo 1981

 「ごじゅうしほ(五十四歩)」の形は、口碑などを調べて見ると、松村が直接中国から移入し、かつ自分の手で改変・改良した可能性が非常に高いものです。

 その改良の基礎となったのが、日本剣術なので・・・、非常に正中線、演武線がハッキリしている形です。

 しかし伝承の過程と、松村自身の改良の過程で、数多くの「五十四歩」の形が世俗に流れてしまい、さらにその過程で動作の消失、誤解・曲解などが「伝言ゲーム」の作用も働いたために起こってしまっています。

 そのために、現在では多種多様と言えば聞こえは良いのですが・・・。

 「ナニがナンだから、意味わからん!」っという、有様になってしまっています。

 そのために今回の五十四歩の伝授の際に、「予習などは、無用です」っと言うか、弊会のセミナーにおいて、形の予習は不可能ですし、時には邪魔になるだけです。

 しかし一応、「五十四歩」、「ごじゅうしほ」、または「ウーセイシ」、さらには「スーシホー」などとも呼ばれる形は、どのようなものかはネット上の動画で抑えておいてください。一例です。

2 Hohan Soken - Matsumura Ueseishi _ Useshi (Gojushiho) - Matsumura Seito Shorin Ryu karate kenpo

3 YABU USEI SHI KATA

4 Gojushiho Ni Odo 1981

5 Gojushiho Kata Shorin Ryu Karate - 五十四步 型 沖縄松林少林流空手道

 さらに、柔道の「うちまた(内股)」の技の説明の動画なども、一覧ください。

9 Uchi-mata - Basic principles

 再び述べますが、「予習の必要は、有りません」っと言うか、教える方のわたくしとしては、下手な先入観が無い方が伝授しやすいので、動作を見て「アア~ッ、こういう感じなのね!」っという程度でヨロシイです。

 さらにこれは前のブログでも述べましたが、平安初段、二段、三段、五段の原型である「江南(チャンナン)」の形の一部訂正があります。

 膝蹴りと、折敷、さらになぜ平安三段だけが、前後の線を進むときに右足で始まるのか(これは、本来は間違いです)の説明も行う予定です。

 これらの気づきは、前記の「ごじゅうしほ(五十四歩)」っと、「クーシャンクー(公総菅)」の完全解明を果たした故に明らかになったものです。

 「アジア的停滞」、「カーゴ・カルト」的なものの著明さを持つ、東洋の心身文化の一つである、東洋「武術」ではありますが・・・。

 こと松村宗昆の手に関しては、われわれは一人の天才の足跡を辿ることが精一杯である! っと言えるほどに卓越したものである! っと断言できます。

 その松村の手、首里手、沖縄手、そして空手を皆様にお伝えできることの、幸運に感謝しつつ、今回のセミナーに備えて精進しています。