叱咤激励しちゃった!
さて前回のブログ ナイファンチを卒業せよ! を今一度自分で読み返して少しビックリしました。
それは、「嗚呼、ここまで叱咤激励できるまでは来たんだな」っという驚きです。
国際沖縄空手道・無想会の世界総本部道場では「シハン(ハイ! わたくしのことです)から注意や叱咤を受けるようになったら、ようやく一人前」っという言葉が、ズーッと以前から生徒間で伝えられているようです。
わたくしでも、人の子です。
人に嫌われるのはイヤですし、自分の弟子からでも嫌われるのはィアです。
ましてや、綺麗な女性から嫌われるのは、もっとイヤです。
別に、その為だけではありませんが・・・。道場に入ってきたばかりの人間や、黒帯以前の弟子、若年者には褒めて、ほめて、ホメまくります。
少し出来なくて落ち込んでいる人間にも、例の「サルにも出来る、アラカキにも出来る。だから、あなたならばゼッタイ・・・」を連発します。
このレベルの人間には、ブッチャケて言ってしまえば、どうせわたくしが何を言っても理解できませんし・・・。もし理解していても、まず身体で出来ません。
それはよりは、ナイファンチ立ちのようなものを一応できたら、「アッ! 立てた。エライ」っと褒め。
突きの如き塩梅で、腕を出したら「アッ! 腕が出た(当たり前ですけどね)、スゴイ」っと褒めて挙げれば・・・。
アラ、不思議・・・・! 一年ほど過ぎれば、何時の間にか、それなりのカタチにはなっていくものです。
これは別に弟子にオベンチャラを使っているのでは無く、自分が空手を始めた時、または再修業を始めた頃は、「こんな塩梅だったのだろうなぁ~」っと思っているからです。
しかし、50年ほども空手をやり、かつ異国の地で空手を修行・指導していると、彼らが空手を続けて1年後、5年後、10年後に、どのような上達して行くのかが、予想できるようになります。
その時に気をつけなければ為らないのは、弟子にゼッタイに言い訳めいたことを、言わせないことです。人は言い訳を作ると、そこで自分でネガティブに納得してしまい、その後に上達しません。
でもそれを叱るのでは無く、「サルでも出来る・・・」っという言葉で牽制します。だってサルが出来て、アラカキごときが出来れば、自分ならば必ず出来る!っと誰だって思うでしょうが・・・!?
次に、教える自分として「決して、人格攻撃をしては為らない!」っと思っています。
わたくしは、酒飲みで、女好きで、ズボラで・・・と数え上げたらキリの無いほどの欠点を持つ人間なので・・・。
そんな人間ごときが、他人さまの人格などをツベコベ言うこと自体が、「サルでも笑う! みんなが笑う!」っということになってしまいます。
まあ、何時も上手く行くとは限りませんが・・・。これで、結構弟子たちは上達して行ってくれます。
しかし、あるレベル以上の人間にはそうはいきません。
なぜなら、彼れを目標にして初心者が、中級者が修行に励むのですから・・・・。
この稿、続きます。
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