無想会空手とは何か? その八 形の完全解明
前回のブログで下記の南風氏のブログを(勝手に=事後承諾でお願いしま~す!)引用させてもらって、武術として伝承された沖縄空手に存在する、「コンテクスト」の事柄を説明しました。空手におけるコンテクスト(文脈)とは何か
この形の中のコンテクストの存在を、理解なされると・・・。
形の存在意味と、形の中の業・技を、全て理解することが可能になります。
っとは言っても・・・。
この完全解明を為すには、空手の歴史、空手の心身思想を徹底的に理解しなければ、非常に難しい行為となります。
わたくしは、幸いにも、武術としての伝承された沖縄空手の祖、「首里手の祖」、そして「沖縄手の祖」、さらには「空手の祖」っとしても良い・・・。
「武士・松村」こと松村宗昆の伝承した形とされる・・・。
「ナイファンチ(内帆船、あるいは南方拳の漢字か?)の形」、「ごじゅうしほ(五十四歩)の形」、「パッサイ(八十一)の形」、そして「クーシャンクー(公総菅)の形」を完全解明することが出来ました。なお、「チャンナン(江南)の形」もその一つの可能性が大です。
あと残るは一つの形ですが、これもすでに大体の部分は解明しており、あとは形の構造に照らし合わせるだけです。
ここまで形を完全に理解するために、上記の空手の歴史、空手の心身操作を理解し、そのために、それまでの人生で築き上げてきたものの全てを犠牲にしてきましたが・・・。それだけでは足りません。
常設の道場、長年自分に付いてきて、稽古の相手をしてくれる弟子などの存在がなければ、まず無理です。
さらに幸いな事にネットの発達で、居ながらにして多くの形の動画を観ることが出来た。っということも大きいでしょう。
そしてわたくしが、武術としての空手の形や心身操作が残っていた時代の沖縄で、修行をした最後の世代の一人であったということも、幸いしていたはずです。
やはり、生身の人間の動きというものは・・。動画で観るのとは、違いますので・・・。
これらの事柄は、新垣清・個人の力で如何にか為る! などと言うものでは無く、僥倖というか、「運」も大きな要素であると、わたくし個人は思っています。
しかしいま・現在、形の中の「コンテクスト」の存在を理解した国際沖縄空手道・無想会の弟子諸氏には、形の解明というものの大部分が理解できるはずです。
それは武術として伝承された沖縄空手の形が、いかに体育・体操、スポーツとして改変されたのか? あるいは、「伝言ゲーム」のような伝承形態によって如何に変化させられたのか? っという理解です。
さらには、武術として伝承された沖縄空手の形の本来の姿が、朧げならも見え始めている時期だと思っています。
思えば、文字通りの孤軍奮闘というか、長~い、長~い道のりでしたが・・・。
漸く薄暗い道の遥か彼方に、線香の光ほどの灯が見えてきた思いがします。あれが出口であるならば、自らを灯として、手探りでもこの闇を歩いて行く以外に無いのでしょう!?
これも一重に、世界総本部道場の弟子たち、そして日本国内の弟子諸氏のご協力と、ご尽力の賜物だと感謝しています。
日本縦断セミナーで、お会いしましょう!
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