感動だけではダメだよ!
国際沖縄空手道・無想会のYouTube動画である、「無想会チャンネル」の第9弾がリリースされました。
今回のテーマは、「唐手・佐久川の謎に迫る!パート2」。このシリーズの、第ニ回目です。
もう弊会の日本国内での普及活動が、弟子たち一人一人の協力、尽力のお蔭で非常に活発になっており、このブログで取り上げるのも必死で付いていくだけ・・。っという有様になってしまっています。感謝です!
しかし、この動画に関して前回のブログ「活字と動画」で作り方、使い方を間違えてしまうと・・・、知識やインフォメーションが、いわゆる雑学となってしまい、
「感動を、枯渇させる恐れがあるのだ!」
っとなってしまうことに、気を付けなければ為らない。っと、わたくし自身が自戒している危惧を述べました。
すなわち人間は(あるいは他の動物も)、五感(六感)すべてを駆使して理解するのです。それを目や耳だけの、活字や動画で理解させようとすると、無理が生じてしまいます。
その無理が、過剰になると「外連(ケレン)」となってしまいます。
しかし・・・、しかしですよ・・・。
わたくしが指導する際に、弟子たちが業・技を出す時に「感じるな!」、「感じようとするな!」っと大声を出して(叱咤?)指導します。
感じることでは、「遅すぎる!」。感じようした瞬間に、「業・技が止まる!」っという、武術にとっての、完全な悪癖であるという面も確かにありますが・・・。
それ以上に、己の「感覚は、嘘をつく!」っと、わたくしは自らの修行で学んだからです。
しかし、お前、新垣清は、「感動しろ!」っと言っておきながら、感動を導き出す「感覚は、嘘をつくから、信用するな!」っと言っている。では、「一体、ナニをすれば良いのか?」っという、当然な疑問が沸くはずです。
これに関して、弊会の理念と関連しますので・・・。長くなりますけど、チャンと記していきます。
ハナシは、少し(?)飛びます。
文化人類学者に、クロード・レヴィ=ストロースという人物が存在します。
「構造主義」で、有名な人です。ってか、祖とされる人物です。
なお、私見ですが・・・。彼の「親族の基本構造」が、わたくしの尊敬するエマニュエル・トッドに、多大な影響を与えているのではないか?!とも思っています(これは、余談)。
まぁ、ナニはともあれ・・・。彼が「実存主義」で有名な、ジャン=ポール・サルトルを痛烈に批判しますが、その批判の萌芽(?)っとなる文章が、レヴィ=ストロースの「悲しき熱帯」っという本に出てきます。
その本の中における文章が、「感動」っというか・・・。「感覚」っというか・・・、彼の述べる、
「主観性の幻影」
なるものへの批判が有りますので・・・。次のブログで、記していきます。
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