形に存在する、横の演武線

 今回のセミナーは初日の午後、二日目の全日を使って、演武線、それも左右、すなわち「横の演武線」の存在認識と活用を、徹底的に伝授します。

 徹底的と書きましましたが・・・。

 文字通り、「徹底的」にです。

 ですから・・・、会員はテープをお忘れなくね!

 動画でわたくしが、サンドバックを飛ばしたり、武術としての正中線を説明したりしていますが・・・。

 あれなどは、全て国際沖縄空手道・無想会では、初心者レベルのものでしか無い! っというのは、弊会の弟子諸氏ならば、声を揃えて言うはずです。

 武術として伝承された沖縄空手においては、あのような業・技は、当たり前! 正中線などの、心身思想の理解は、当たり前! であって・・・。

 かつ、ナイファンチ初段の要求する心身操作、形の使い方が出来るのは、当たり前! でなければ、先にゼンゼン進めません。

 幸いなことに、弊会の日本国内の弟子たちは、もう今回で17回を数えるセミナー参加で、そのような事柄は完全に理解なされているはずですし、理解して頂いてなければ・・・。すなわち、「当たり前!」でなければ、困ります。

 しかし・・・。

 今回のセミナーで説明する「横の演武線」を理解することで、ゼンゼン違うレベルに沖縄空手の心身思想は存在するのだ!っと、会員諸氏全員が思われるはずです。

 わたくし・・・。武の鬼神としても良い「武士・松村」こと、松村宗昆。武の天才「武士・松茂良」こと、松茂良興作の創作した形の全てを解明して、伝承していた心算です。

 しかし、彼らが創作した形の解明は出来ても・・・。

 如何にして、彼らが形を創作し得たのか?

 なぜ、彼らが武術的に完璧としても良い(文字通り、「世界最高峰」にあります)、沖縄空手の形を作り得たのか? それが、ゼンゼン解けませんでした。

 まぁ~、わたくし如き武才の乏しい人間には、無理なのでしょうが・・・。「しかし・・・!」という虚無感というか、自分の才能の乏しさを、嘆くのみでした(ツライです!。

 しかし、今回、この「横の演武線」を完全に理解することで、彼らが如何にして武術としての形を作り得ることが出来たのか!? がすべて明らかになりました。 

 親しくさせて頂いている先生に、「『横の演武線』の存在は、『仮想重心』と同様に、武術としての空手に絶対不可欠な存在ですね!」っとまでの、お言葉を頂きました。

 それを日本の弟子たちに伝えることは、わたくしにとって大いなる喜びです。