横の演武線の存在を知れば、顔色が変わる。
今日の米国山岳時間の金曜日の成人部に、日本で指導を行っているブライアン四段が一時帰国してきて、練習に参加しました。
じつは、わたくしは来週から日本セミナーのために日本へ、彼はあと一週間ほどアメリカに仕事のために滞在と、行き違い。
しかし、沖縄セミナーには参加します! っということで、今回の沖縄会場は、参加人数も大分増えているし・・・。非常に賑やかになるかと思います。
さて、久しぶりの再会を喜ぶ暇も無く、道場での稽古です。
特に、彼にはセイシャン(十三歩)の形をまだ伝授していませんし、それ以上(?)に重要な、形の中の「横の演武線」の存在認識と、その活用方法を、まだ伝授していません。
まず、白板で図を描いて説明。これは、「正中線」と「演武線」の復習の意味もあります。
そして次は、五十四歩の形を使って、そして確認のためにナイファンチ(内帆船・南方拳)の形を使って、説明します。
先の広島セミナー以後は仕事が忙し過ぎて、ゼンゼン練習時間が取れないと嘆いていた彼ですが・・・。
形自体は、風格とも呼べるものが備わってきました。
わたくしが常々言うように、人を指導することは、まず自分が学ぶことである!
っというのを、絵にかいたような現象が起こっていました。
異国の地で、違う文化、異なる言語の人々に教えるということは、彼を非常に成長させたなぁ~と。さらに、その成長を促してくれた、日本の弟子たちに感謝します。
ありがとうございます!
さて、横の演武線の存在と活用です。
さすがに、最初は手こずっていましたが・・・。理解して、出来るようになると、徐々に考え込み・・・。顔色が変わってきました。
これは、わたくしが横の演武線の存在を認知して、理解し、活用できるようになった後で・・・。
午前の個人的な研究の時に、相手役を務めてくれているボブ四段に説明した時と、まったく同じ現象です。彼も稽古場を去って、ロッカールームに入る時には、顔が真っ青になってましたもの・・・。
後に、夜の部の黒帯連中に伝授した時も、まったく同じことが起きました。
形の中での、活用時の混乱の後に・・・。徐々に、できるようになると・・・。
だんだんと、無口になって、考え込み・・・。その後に、顔色が変わる。
すべての黒帯が、同じようなリアクションを起こします。
「武術として伝承された沖縄空手は、世界最高峰レベルのものでは無い・・・」っとわたくしが言って、その後に
「武術として伝承された沖縄空手は、世界最高峰そのものだ!」
そして、さらに
「唯一、無二なのだ!」
っと続けると、皆、無言で頷きます。
この稿、続きます。
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