空手は沖縄のものでは無い!
「シハン、それは沖縄固有の文化から生まれ出た法則ですね!?」
っと、時々、国際沖縄空手道・無想会の世界総本部道場の弟子たちが、言いました(過去形です)。
確かに「首里は左から」、あるいは「三歩は一歩」などなど、日本本土、沖縄を問わず、当時の左腰に帯刀の概念のあった、武士階級の者たちの身体操作の影響。
あるいは琉舞の影響などは、沖縄という地域に根差した特異な身体文化の影響です。
ですから他の心身文化においては意味無きものであり・・・、普遍的な価値を持ちません。
ゲンに空手の母体の一つである、中国の軍事教練の形においては、初動は右側からです。無想会空手では唯一、それを確認する意味でも泊手の「羅漢(ローハイ)」の形を、制定七形の一つにしています。
でも・・・。
この横の演武線(縦も勿論)の存在を知った時の、彼らの驚愕とは・・・。
これほどまでに、重力の作用する地球上で、二本足直立歩行をする人類が、
時空の制御(コントロール)を可能にするための、体系的に果たした、単独の動きは皆無だ!
っと、自らが認知するからです。
すなわち、自分が学んでいた武術としての沖縄空手の真の深淵さを、如実に感じてしまうからです。
なぜ・・・、彼らの気持ちが、お前には分かるのか? って?
だって、わたくし自身が、一番最初にそれを感じて、文字通り「唖然!」っと、茫然自失してしまったからです。
正直に記しますが・・・・。
この「横の演武線」の存在と活用などは、日本縦断セミナーの第十回まで辺りの参加者ならば、その価値はマルで理解できなかったはずです。
だって・・・。まだその当時は、参加者のすべては、突き、蹴りの凄さや、身体操作の凄さなどにのみ、興味を奪われていたのですから。
まぁ~、それを乗り越えなければ、武術の本質の理解や、形を使うことは不可能なので・・・。仕方がありませんが・・・。
しかし、第17回を迎える今回のセミナーまでを、受講なされている弟子たち、かつ参加者ならば、余りの「時空の把握」の素晴らしさに声を失うはずです。それだけの武術的心身思想の認知は、もう皆さま持たれていると確信しています。
それは、沖縄の人間の心身思想の深淵さではありますが・・・。
沖縄の心身文化のみに当てはまるのでは無く、人類の心身思想・操作の極致にあるという、
人類すべてへの普遍性、そして再現性のあるものだ!
っということなのです。
世界総本部道場の弟子たちは、彼らなりにそれを感じて、唖然とするのです。この稿、続きます。
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