クーシャンクー・観空の敵は、一体ドコなの?

 この5月に開催されます国際沖縄空手道・無想会の第18回日本縦断セミナーでは、下記のように

~武術としてのクーシャンクー・観空の形の伝授~

との主題が入っています。

 ここで、皆様に非常に重要な質問をいたします。

 いわゆる北谷屋良(チャタン・ヤラ)のクーシャンク―と呼ばれる形では、最初に、空を観た(?空なんか観ないって・・)後で・・・。

 左手を、手刀のカタチにして前に出します。ホントウはこれは手刀では無く、喉輪なのですが・・・。

 体育・体操空手、スポーツ空手、そしてエンターテイメント空手の形では・・・。

 などという解説は、もう、ホントウはどうでも良いのでしょう!?

 っということで、その業・技の審議はこのブログでは、いたしません。

 しかし、この左の手刀(ホントウは喉輪)を前に出す行為で・・・。

 相手が前に居るということだけは、疑問の余地が無いほとに理解出来ます。

 この北谷屋良のクーシャンク―とは、著しく異なるとされる、いわゆる首里のクーシャンクー、あるいは松村のクーシャンク―、または観空と呼ばれる形では、空を観上げた動作(また、出た!)の後に、左真横に手刀を出します。

 これは・・・。

相手が、左側から自分を襲ってきたことに対する、手刀受けであるという解釈が、大部分(ってか全ての)の流会派で為されています。

 そして、この相手が真正面っと、相手が左真横にいることが、まず北谷屋良のクーシャンクーと、首里、松村のクーシャンク―、あるいは観空と呼ばれる形の、明確な違いであるとされていました。

 しかし・・・。本当でしょうか…? 

ホントウに、相手が自分の左横から、襲ってくるのでしょうか?

 わたくしは、まずその事に疑問を抱きました。なぜなら、死ぬほどの再修業で得た、自分の武術的感覚からみて、それは有り得ないのではないか? っという疑問を抱いたからです。

 この稿、続きます。