形は完璧に使える
国際沖縄空手道無想会の主催により、先日行われたオンラインセミナー二日目の、「ナイファンチで極める首里手の身体操作」と、「空手の歴史から考察する形の意義」に関して記しています。
形は使えません!
無理なんです。
ではこの、体育・体操、スポーツ、レクレーション、そしてエンターテインメント化してしまい、完全に使え無い現代の空手の形っとなってしまったモノを、使えるようにするには、どうすれば良いのでしょうか!?
簡単です!
寝技主体で、長時間の濃厚接触を余儀なくされ・・・。武術の要求する、実際の闘いで無傷で生き残ることが非常に困難な、寝技を捨てる。
素手の人間が闘うというのは、突き蹴りの打撃系統の業・技のみっというのは、到底有り得ないので、その思考方法えと、業・技の構造を捨てる。
それと平行して・・・、相手も打撃系統(のみ)の業・技のみで、自分を攻撃してきて、かつ自分が、それを「受けて!」。その後に、自分が攻撃を返すっということは不可能なので、その思考方法と、業・技の構造を捨て去る。
さらに、自分を襲ってくる相手は、「四方八方」に存在し、その相手が順序正しく自分を襲ってくる! っという考えで形を理解し、修行してしまうと、荒唐無稽の仮面ライダー形となるので、そのような思考方法や、業・技の構造を行わない。
そして、組技系のみで、戦いが始終するということも、ルール無しではあり得ないので、それも無しっとする。
すると・・・。
相手と自分の、立ったままでの濃厚接触。あるいは、床や地面に寝ての濃厚接触の可能性を無くし・・・。
相手と自分との間に距離がある場合は、自分の初撃で相手を倒すっとなる。
これ非常に大事!
ある意味、これが一撃必殺!っということ・・・。
その際、初撃は入ったものの、その初撃のみでは、相手を倒せなかった場合には・・・。(←往々にして、あり得る)
彼我の距離が縮まるために、一瞬行動不能になった相手に対して、相手の首を取って相手の死角を作り、その際に近距離用の打撃技である主に肘、膝を駆使して相手を倒す(←これが夫婦手の本来の意味、会員諸氏には、すでに説明済み)。
この場面は瞬時に出現するために、自分の思考と行為を居着かさないようにする(これが、「形を使う」ための稽古なのです)。
または、同じく相手の首を極めた瞬間に、自分が重力による自由落下を行い、相手の首の骨を折る(←ヤバイけど、これが武術!)。
あるいは、首を極めた瞬間に相手を投げる。そして投げ技の途中で、相手の首の骨を折る(←ヤバイけど、これも武術!)。
っという手順が、一番効率が良い! っというのが理解出来てきます。ってか、それ以外に選択できるものは、無いでしょう?!
そんな効率の良い、あるいは殺傷能力が甚大な動作を学べる(←ヤバイけど、これが武術!)、技術体系、修行体系は存在するのでしょうか?
もうこの弊会の会員諸氏、リアルセミナー、ネットセミナーを受講なされた方々、そして拙ブログの読者は、重々承知なさっているはずです。
存在します!
それが、武術として伝承された沖縄空手の形なのです。
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