ローチンの形とは? 泊手、正道への回帰 #2
琉球王国時代に武術として伝承された沖縄空手において、泊手はその伝承が失伝に近い状態であり、それ故に形の名称や技術、そして動作に混乱があります。
あろうことか、昨今は・・・。
その混乱を利用して、自分の道統に有利なように、泊手の名称を付ける流会派さえ出てくる有様です。
これは、混乱を利用してと記しますが・・・。
実は、自らが学んでいる空手の形・技術・歴史に対して、不勉強である空手家諸氏の無知に付け込むということです。
これは、無知である空手家諸氏にも責任のある話でも、あるのでしょう!?
まぁ~、これなどは、空手家諸氏が空手の歴史を少しでも学べば、化けの皮が剥がれるものでしかないので・・・。
武術として伝承された沖縄空手の形・技術・歴史を、詳細に渡って克明に教授していけば良いだけの、話でしかありません。
そして国際沖縄空手道無想会は、この武術として伝承された沖縄空手の歴史・技術・形を明確にして、世に問うている心算です。ですから、本ブログでは触れません・・・。今後も、同様です。
さて、題目の「ローハイ(羅漢)の形」の兄弟形といわれ・・・。失伝してともされる「ローチン(漢字表記不明)」の形ですが・・・。
私は、糸洲のローハイの二段・三段と同様なようなものであると思っています。
なぜならば・・・。
形が含有する暗喩、脈略にそって修行していけば、泊のローハイ。または、松茂良(まつもら)のローハイと呼ばれる形は、糸洲のローハイの初段が横(左右)に行くのを、前後に変えただけだと理解できるからです。
さらに上記の暗喩・脈絡などに沿って、糸洲のローハイの二段を解明してみれば・・・、
そもそもが、主題としても良い動作は、僅か二つほどしか存在せず、あとはその動作のリピートだけだと、理解出来てきます。
糸洲のローハイ二段においては、それを八回ほどもリピートしています。
思うに原型のローハイ(羅漢)の形を、初段、二段、三段と鉈でぶった切ったように分割した時に、二段の部分は動作が余りにも少ないので、大幅に水増ししたのでしょう。
さて・・・。ここまで糸洲安恒師の形の改変、特に一つの形を二つ、三つ(←通常は、この三つです)に分割した時の、パターンというのが理解出来てきます。
すると・・・。糸洲師が分割したナイファンチ・ナイハンチ、そして鉄騎と呼ばれる形も、二段、三段(←特にこの部分です)が、如何に水増しされたかも理解できるようになります。
ナイファンチを深く極めていけば・・・、このナイファンチ二段と三段の形は、糸洲師が創作したのでは無く、糸洲師が鉈でぶった切たように分割し、かつ、不足の部分を水増したしたということが、明確になります 文責・新垣清。
ここ暫くは、伝承過程に混乱が見られる・・・。
泊手を整理して、本来の姿、すなわち正道を示して行こうと思っています。
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